サイト改善で絶対対応すべき5つのこと

今日は、昨日の「webコンサルティングはサイトの診断から」の内容を受けて、サイト診断の結果から改善を行うべき項目について書きたいと思います。
サイト改善で絶対に対応すべき項目とは、現在のウェブサイトの仕様で必須とされる項目です。
意外にすべてをきちんと最適化できているウェブサイトが少ないです。なので、あなたのウェブサイトやショッピングサイトで、きちんと最適化できるかどうかをこの記事を見られたらチェックされるのをお勧めします。

絶対に最適化すべきウェブサイトの項目とは以下の通りです。
  • 常時SSL
  • スマートフォン対応
  • ページ表示スピード
  • タイトル・メタディスクリプション 
  • ページコンテンツ充実
ひとつひとつ、簡単に解説します。

常時SSL

常時SSLとは、webサイトやショッピングサイトのすべてのページを、https〜始まるアドレスして暗号化することです。少し前までは、名前や住所など個人情報を入力するお問い合わせフォームや商品購入フォームのページだけSSL化されていましたが、最近はすべてのページを常にSSL化することが強く推奨されています。
常時SSL化をすることで、安心安全な環境を作ることだけでなく、ハッキングやなりすまし等を防止することもあり、6年前からすべてのwebサイトで導入することが進められています。また、正しく常時SSL化を行うことで、Googleが検索順位を決定するときの1つの要因に好影響を及ぼします。
正しく常時SSL化ができていないと、「安全ではありません」や「保護されていない通信」などと、アドレスバーに表示されます。安全ではありませんと表示されているウェブサイトで、買い物や申し込みを行うのはちょっと抵抗がありますよね。正しく設定して、ユーザが安心して利用できるようにしたいものです。
常時SSLは、きちんと最適化できているサイトがとても少ない項目です。
レンタルサーバー会社に申し込みを行えば、https〜始まるアドレスになるように設定してくれますが、そこで設定を終えているウェブサイトがほとんどなのです。これだけでは、常時SSLとはならず、時々SSLになってしまうのです。
時々SSLとは、http〜始まるアドレス(非暗号化)でも、https〜始まるアドレス(暗号化)でもwebサイトが表示されている状態のことです。(筆者が勝手に名付けました💦)
常時SSLにするには、http〜始まるアドレスでアクセスしても、https〜始まるアドレスにリダイレクト(転送)されるように設定し、ユーザーがどんなアドレスでアクセスしても、暗号化された安心できる環境でwebサイトが表示されるようにしなければなりません。
また、可能ならば、URLの正規化(index.html(index.php)ありのアドレスでアクセスしても、index.html(index.php)なしのアドレスでアクセスしてもどちらかにリダイレクトされる)も同時に行い、完全に漏れのないように、常時SSL化を設定したいですね。
常時SSL化ができていないサイトの多くは、このリダイレクトする設定が正しく対応できていないケースがほとんどです。構築を担当した制作会社は、リダイレクトしなければならないことを知っていて手を抜いているのか、それとも設定の方法を知らないのか、一体何なのかなと不思議に思います。
ごく最近に出てきた仕様ならば正しく設定できてなくても仕方ないかもしれませんが、6年前に推奨され始めた仕様なので、制作会社では誰もが当たり前にできると思うのですが...
あなたのwebサイトは、http〜、https〜のどちらの アドレスでアクセスしても、暗号化された環境でwebサイトを見ることができますか?
「安全ではありません」や「保護されていない通信」と表示されていませんか?
是非、チェックしてみてください。

スマートフォン対応

スマートフォン対応とは、文字通りスマートフォンでウェブサイトを見たときに最適化された状態で表示されているかどうかを指します。パソコンで見たホームページがただ単に縮小されてスマートフォンで表示されているのは最適化されている状態ではありません。
現在、一般向けにサービスを提供していたり、商品を販売しているサイトなどは、ウェブサイトの訪問者のほとんどが、スマートフォンでアクセスしてきているのではないでしょうか。私が顧問契約している会社のウェブサイトは、75%〜85%がスマートフォンでアクセスされています。
なので、スマートフォンでウェブサイトを表示したときに見やすく表示される事は、ユーザが見やすく使いやすいという最も大事なウェブサイトに必要な仕様なのです。
こういった状況を踏まえて、Googleは今から4年前にスマートフォンに最適化されていないウェブサイトを低く評価するアルゴリズム(検索順位を決定する計算方式)を導入しました。
引用元:ウェブマスター向け公式ブログ
なので、ウェブ集客やインターネット上でのPRといった面から考えても、スマートフォン対応はとても大切です。
スマートフォン対応が正しく設定されているかどうかを簡単にチェックできる無料ツールをGoogleが提供しています。
英語で書かれていますが、ページにアクセスすると日本語で表示されます。
使い方は簡単で、「テストするURLを入力」のところにスマートフォン対応を調べたいアドレスをコピペして「URLをテスト」ボタンをクリックするだけでOKです。
あなたのwebサイトは正しくスマートフォンに対応できていますか?
念のため、あなたのwebサイトの主要なページは上記のツールでチェックしてみることをおすすめします!

ページ表示スピード

ページ表示スピードの仕様は、訪問者がウェブサイドの任意ページを見ようとしたときに、ページが表示されるまでの時間をなるべく早くしようとする取り組みのことをいいます。
何かを検索していて、とあるサイトにアクセスしようとした時、ページが表示されまでにぐるぐるぐるぐると表示が出て、何秒も待たされたことがありませんか?
絶対に必要なら、何秒待たされようともページが表示するまで待ち続けるますよね。でも、ほとんどの検索ユーザは、ページが表示されるまで何秒も待つと言う事はありません。ほんの数秒待って、ページが表示しなさそうならば、検索結果ページに戻り、別のウェブサイトにアクセスしていくでしょう。
また、ウェブサイトの中で次のページへアクセスしようとするときに、ぐるぐるぐるぐると表示が出て、何秒も待たされたならどうでしょうか。よっぽど、あなたにとって重要な情報でない限りは、面倒くさくなってそのウェブサイトを離れてしまいませんか?
ウェブサイトのページが表示されるスピードは、ユーザにストレスを感じさせることなくスムーズに情報にアクセスしてもらい、お問い合わせや申し込み、購入などにつなげてもらうためにとても重要なのです。
また、この仕様も同様に、ページの表示スピードが極端に遅いと、Googleに低く評価されてしまい、検索順位が下がってしまう可能性があります。
お問い合わせや申し込み、購入につなげるためにも、ユーザがウェブサイトをストレスなくスムーズに移動できるためにも、検索エンジンから低評価を受けて順位を下げないためにも、ページが少しでも早く表示する取り組みが必要です。
こういった状況であるにもかかわらず、多くのサイトでこのページ表示スピードの対策が、全くそして一切行われていません。
この対策は、一定のスキルと知識が必要なので、制作会社に依頼して実施してもらうことを強く推奨します。というか、制作会社はなぜお客さんにこのことをきちんと提案して、ページ表示スピードの対策を行ってあげないのでしょうか。ほんと不思議です。
ページ表示スピードをチェックするツールは、こちらもGoogleが無料のツールを提供しています。
上を見ると英語で表示されていますが、ページにアクセスすると全て日本語で表示されるので安心してください。
使い方は「ウェブページのURLを入力」と書かれているところに、調べたいアドレスをコピペして、「分析」を押すだけです。すごく簡単!
こちらもあなたのウェブサイトの主要ページのアドレスをコピペして、チェックしてください。
赤い数字が出たら、必ず改善が必要です。

タイトル・メタディスクリプション

タイトル・ディスクリプションは、各ページで絶対に設定するべき項目です。
これが、すごく簡素に設定されているのでびっくりします。
タイトルは、文字通り各ページのタイトルを指します。
そのページにどんなことが書かれているかを、訪問者と検索エンジンに伝える重要な箇所です。
なのに、多くのwebサイトではすっごく簡素化されて書かれているので、明確にタイトルからページの内容を理解することができません。これでは、検索しているユーザーに対して自らの情報をPRしようとは思えないですよね。まるで、やる気のないバイトが店長に怒られてダルそうにチラシを撒いているみたいです。そんな人から誰もチラシを受け取らないですよね(笑)
最近、さらにすごいタイトルが付けられているwebサイトを診断しました。
そのサイトは、すべてのページのタイトルが会社名だけでした。
「株式会社〇〇〇〇」という記述がすべてのページで設定されていました。
サービス案内で書かれているページも、会社概要が掲載されているページも、商品の詳細について書かれているページも、お問い合わせのページも、プライバシーポリシーが掲載されているページも、すべて「株式会社〇〇〇〇」というタイトルが設定されていんです。
株式会社〇〇〇〇のウェブサイトなので間違ってはいないですが、各ページの内容を表示させる項目が、会社名だけというのは正しく最適化されているとは言えないでしょう。
メタディスクリプションとは、各ページの概要文章を100文字程度で記述して設定する項目です。
これは、一昔前に検索エンジンがその内容を評価しないと言われ始めてから、制作会社でとても低評価され、手を抜かれる代表的な項目です💦
しかし、このメタディスクリプションは、ユーザーがwebサイト内でページを見ているときには表示されないのですが、検索結果ページでとても重要な役割を果たす項目なのです。
どこに表示されるかと言うと、検索結果ページのリンクされている青い文字の下に、3行程度で表示される文章がそれなのです。
あなたが検索しているときに、どのページにアクセスしようかなぁ、どのページに探している情報が載っているかなと探している時、その3行の説明文章のところを読んでページの内容を確認しますよね。
なので、検索結果ページという10人のライバルがいるPRエリアで、自らのwebサイトのリンクをクリックしてもらうために訴求する重要な項目なのです。
この重要な項目が、検索順位を評価するアルゴリズム(検索順位を決定する項目)に入っていないということから、見事なまでに適当な設定がされています。前ページ同じ文章が設定されていたり、そもそもメタディスクリプション自体がなかったり。
メタディスクリプションが設定されていなかったり、適当に設定されている場合などは、Googleが自動的にページの内容から3行の文章をつなぎ合わせて設定してくれるのですが、それでいいですか?
あなたのサービスや商品のことを一番知っているあなた自身が、あなたのサービスを探しているユーザさんに対してあなた自身の文章で説明しなくて良いのでしょうか。Googleというロボットが適当につぎはぎで作ったなんとなくわかるか?ぐらいの文章で表示されている説明文章ででお客さんを集客できると思いますか?
メタディスクリプションは、ユーザに対してウェブサイトにアクセスする前に、情報を提供できる重要な箇所なのです。検索順位に影響しないからといって適当にしているのは、お客さんを全く無視した対応としか言えません。あなたはGoogleに対して商売をしているのではなく、あなたの商品を探している人に対して商売をするのだから、一番にしなければならないのはユーザに対して正しい情報提供しようとすることだと思います。
あなたのウェブサイトでメタディスクリプションが正しく設定されているかどうか、自らのページを検索してみて表示された検索結果ページで確認してみてはいかがですか?
...という記号が混じったつぎはぎだらけで表示されていたり、どのページを検索しても3行の説明文章のところが、同じ文章だったら、すぐに改善すべきです。


ページコンテンツ充実

ページコンテンツの充実は、ちらも文字通り、各ページに掲載されている内容を充実することを指します。
現在、いわゆるSEOで最も重要とされていることです。というか、SEO云々以前に、ページのコンテンツを充実させるのは当たり前に重要ですよね。なぜなら、あなたの商品やサービスを探している方が、あなたの商品やサービスのことを理解するため、競合他社との違いを知ってもらうために必要だからです。
当たり前のことなんですが、なかなかこれがページでうまく表現されてないのが現状です。
掲載されている写真のクオリティーにはとてもこだわっているのに、その写真が見せている内容を伝える文章が数行ちょろっと載っているだけ。これではユーザにあなたのサービスや商品の良さや他者との違いを理解してもらうことはできないでしょう。
こういったことが起こる原因は、説明文章を作るときに、誰を見て、誰を想定して作っているのかが大きく影響していると思います。自らの商品やサービスのことを説明する時に、目で見て、頭に浮かべて、考えて文章を作るのは、自らの商品やサービスとそれを利用するお客さんのはずです。しかし、多くの場合、競合他社のwebサイトを見て、その内容と文章量をチェックして準備する場合が多く、同じようなボリューム同じような内容になってしまっているケースがよく見られます。また、文章書くのというのはとても力が要る作業です。喋ってみると簡単に表現できるのですが、いざ文字を起こしてみようとするとなかなかこれが重労働です。
たまに、制作会社にパンフレットや資料を渡して、「適当に文章を作ってよ」と依頼される方もいます。ですが、制作会社はあなたの商品やサービスのことを知らない一般の方と同じです。そういった人にあなたの商品やサービスのことを詳しく表現できるとは言えません。
忙しくて、めんどくさくて、とても力のいる作業ですが、あなたのウェブサイトに掲載する文章はあなた自身であなたの商品やサービスとあなたのお客さんのことを思い浮かべて、詳しく丁寧に書く必要があります。
ここは、あなたの唯一の頑張りどころです。また、現在最もストロングポイントと言われるホームページの最重要事項です。頑張れば頑張っただけ必ず結果につながります。なので、がんばりましょう(笑)

まとめ

もっと簡単に書く項目の説明を書くつもりでしたが、長々と書いてしまいました💦
現在のウェブサイトは、ユーザが利用するデバイス(機器)が、PC・スマホ・タブレットと様々な見え方が必要だったり、Googleなど検索エンジンの精度がかなり高度になっているため、従来のような姑息な裏技が通用しなくなったりしていて、インターネット上で集客を行っていくには王道で勝負するしかありません。
なので、当たり前のことを当たり前に行う。これしかないんです。
でも、この当たり前のことが多くのwebサイトで全くできていない。なので、あなたが愚直にこの当たり前を実行すれば、必ずウェブ上での集客は目に見えて実現していくでしょう。
ウェブサイトは、表側で見える部分と裏側で見えない部分が正しく最適化されていないとその効果が十分に発揮できません。しかし、制作側にいる人間でないと裏側の部分が見えません。
なので、どうしても表側のデザインだったり、色だったり、きれいだったり、かっこよかったりだけで判断してしまい、機能的な部分が放置されたままま進んでしまい、残念な仕様のwebサイトがたくさん生まれているのではないかと思っています。

本来ならば、制作会社が表側のことや裏側のことをきちんと説明してお客様に伝えて、正しい仕様でウェブサイトを構築していくべきなのですが、それが多くの制作現場で実現できていません。

理由はいくつか考えられます。予算が少なかったり、スケジュールが十分にとられてなかったり、といったこともあるでしょう。他に、やむを得ない理由があるかもしれません。
でも、やっぱりこういった一般の方が見えない仕様の部分については、理解している立場の人間が責任を持って伝えていくしかないと思います。
頑張っていきましょう。

最後に宣伝

当社のウェブコンサルティングサービスは、ウェブサイトの診断を行った後、発見した問題点や改善点を改修することを確実に実行しています。一部、サーバやASP側の仕様上で実行できないようなこともありますが、可能な限りすべての項目で最適化を実施しています。
これらの話を読んで、1階使ってみたいと思った方はスポットコンサルティングプランを、少しだけ試してみたいという方は無料ウェブコンサルティングプランを、がっつり取り組んでいきたいという方は通常のウェブコンサルティングプランをご検討ください。
ご相談はいつでも気軽に!