ユーザーへの訴求は検索結果ページから

ホームページの制作をやっていると、どうしてもホームページの中身にこだわる制作のみに注力してしまい、それ以外のところに目が行きにくくなります。
でも、ホームページのスペックやデザインも重要ですが、ウェブ集客を考える上では、その1つ前の行動から訴求することを考えなければなりません。
ひとつ前の行動とは、検索結果ページでの訴求です。
検索結果ページでは、ユーザが探している情報が載っているページが10個程度表示されます。
この時、ユーザは検索結果に表示される情報をもとに、どのページに行こうかと検討を開始します。
ホームページの集客を強化するためには、検索結果ページで如何にユーザにアピールできるか、クリックされやすい訴求ができているかが必要になります。
では、検索結果ページに表示されるものとは一体何なんでしょうか?

検索結果ページに表示されるもの

ホームページを構築している項目の中で、検索結果ページに表示される箇所がいくつかあります。
それは、
  • ページタイトル
  • メタ・ディスクリプション
  • 構造化データ
です。

ページタイトル

文字通り、各ページのタイトルです。
それぞれのページに1つずつ設定されており、そのページに何が書いてあるかを端的に示す言葉やフレーズと運営会社や運営サービスなどを含めて、30文字程度で記述されているのが良いとされています。
ページタイトルにそのページに何が書いてあるかわかる言葉を含める理由は、検索結果ページで検索しているユーザにページの内容を訴求するためと、検索エンジンにそのページに何が載っているかを伝えるためです。
運営会社や運営サービスを含める理由は、こちらも検索ユーザにどんな会社がどのようなサービスを提供しているかを予め明らかにするためです。
30文字程度で記述する理由は、検索結果ページのタイトルが表示される青いリンク(クリックしてページに移動できる文字列)の部分がおよそ30文字以内であれば全文字表示され、それ以上超えると最後末尾が…となってしまうからです。...が含まれた文字列はクリック率が下がると言われています。
ページタイトルは、検索ユーザが自分の探してる情報が掲載されているかどうかを判断するために、必ず目を通す場所です。 なので、上記の要件を満たした上で、長すぎず短すぎず、わかりやすく記述しておく必要があります。

メタ・ディスクリプション

メタディスクリプションは、 ページにどんな内容が載っているかを説明する文章を100文字程度で記述する箇所です。
検索結果ページでは、 青色の文字列で表示されるページタイトルの下に3行程度で表示されている箇所がそれです。
この部分も、ページタイトルのように、それぞれのページにどのような内容が掲載されているのかをチェックするためにユーザが必ず目を通す場所です。
なので、わかりやすくページの内容をまとめて記述しておく必要があります。
このメタ・ディスクリプションは、以前は検索エンジンが順位を決定する要因として評価していましたが、現在は検索順位を決定する要因としては使われていません。 また、設定していなくても検索エンジンが自動的にページの内容をつなぎ合わせた(ちぐはぐな?w)文章を表示させてくれます。
なので、多くの制作会社で、メタ・ディスクリプション設定しないか、もしくは、同じ文章を使いますような手抜き設定が多発しています。
検索エンジンが評価しないから設定しない、もしくは手抜き設定を行うと言うのはとても間違った考え方だと思います。ホームページは、検索してるユーザに自社の提供する商品やサービスを伝えるために制作されるものであって、検索エンジンに評価されるために存在してるわけではありません。
なので、検索結果ページでユーザがそのページの内容を判断する重要な箇所であると言うことを第一に考えると、絶対に最適化された説明文書を掲載するべきだと考えます。
多くのホームページで、このメタ・ディスクリプションが手抜き設定されている現状考えると、正しく設定できていれば、検索結果ページであなたのページがよりPRする力が強く発揮できるかと思います。
検索エンジンを見た設定をするのではなく、検索ユーザを見据えて、最適化されたメタ・ディスクリプションを全ページで設定しましょう。

構造化データ

構造化データは、通常の検索結果で表示されるタイトルやメタ・ディスクリプションといった文章の情報以外に、画像や評価(⭐️マーク)・値段などが表示されるために設定する項目です。
検索結果ページで表示される項目が、リッチ(豊富)になるためリッチスニペットと呼ばれています。
以下のような種類があり、HTMLの中にJSON-LDで設定します。
  • 会社概要
  • 商品の評価
  • 価格
  • 料理のレシピ
  • イベント情報
  • 動画
  • よくある質問
  • パンくずリスト
  • 求人情報
よく利用されているのは、このぐらいでしょうか。
ただ、この構造化データは設定したからといって必ず表示されるものではありません。検索エンジンが何らかの計算方式に基づいて、ユーザに役に立つと判断されたサイトだけが表示されます。
出るか出ないかわからないものを設定するのはどうなのかという意見もありますが、私は出る可能性があるのであれば設定しておくべきだと考えています。
設定は、たった1度の手間(種類によっては期間などを更新していく必要あり)で済みますし、それほど難易度が高いものでもありません
なので、表示されると圧倒的にクリックされやすくなると言われているリッチスニペットが表示されるために、構造化データは出来る限り設定しておく必要があると思います。

検索結果ページでの訴求

これら、ページタイトル、メタ・ディスクリプション、構造化データの3つが検索結果ページで表示されて、ユーザにこのページをクリックするように訴求することができます。
しかし、各項目の説明でも書きましたが、それぞれの項目がきちんと最適化されているケースはあまり見られません。
そうなんです。
ホームページの中ばかりに注力してしまっているがために、検索結果ページでどう表示されて、ユーザにどう見られているかが、抜け落ちてしまっているんです。
そのため、クオリティの高いデザインで充実したコンテンツが掲載されているのに、検索結果ページでユーザに正しく訴求できていないために、ページにアクセスしてくれるユーザを取りこぼし、そのページが持つ従来の力が発揮できていないケースが多く見られます。
ホームページで最も大事なことは、コンテンツです。
ただ、それだけに注力しすぎて、それ以外がおざなりになってしまい、従来の力を発揮できなくなってしまうのは、とてももったいないです。

まとめ

新型コロナの影響で現実での営業活動が自粛を強いられる中、デジタルでの営業行為がとても重要になってきています。 デジタルの営業行為で最も有効な手段は、ホームページが正しく機能できるかどうかです。
人間が目で見て見えるデザインや写真・文章だけではない、 ホームページに必要なスペックが正しく設最適化されていないと、検索結果ページでの訴求・集客で多くの取りこぼしを発生してしまいます。
あなたのホームページは、ページタイトル、メタ・ディスクリプション、構造化データが正しく設定されていますか?
検索結果ページで、ユーザーに選ばれるような文章で表示されていますか?
自分のホームページが検索結果ページでどのように表示されているかをチェックして、最適な表現で表示されるように改善しておきましょう!
今回の記事でご紹介した、ページタイトル、メタ・ディスクリプション、構造化データはページには表示されず、ページを閲覧しているユーザの目にも触れにくい項目ですが、検索結果ページではとても重要な役割を発揮する項目です。
今後、ホームページを新たに制作する場合であったり、ホームページのリニューアルをする場合においても、最適化をしておく事は、最低限行わなければならない必須の設定です。これらの設定が 最適化されていないと、ホームページが出来上がった後の集客にも大きな影響を及ぼしてしまいます。
もし、ちゃんと出来てないけど、依頼する制作会社がいなかったり、どうしていいかわからない方がいましたら、是非ご相談ください。
ご相談は無料です。
こちらからいつでもお気軽にどうぞ。